そして音楽教室にも通った。そんなピアノを始めて丁度一年立った時、私は誕生日に行った高級レストランのヴァイオリンの生演奏が耳から離れなかった。



母より甘かった父はテストですべての教科が90点以上だったら買ってあげるといい、私は猛勉強し、買って貰った。これもすぐに使いこなせるようになった。




小学校に上がったころにはピアノは革命のエチュードや黒盤のエチュード、タランテラなど、ヴァイオリンはベートーヴェンヴァイオリンソナタ第五番[春]やチャイコフスキーの演奏不可能と当時言われていたヴァイオリン協奏曲ニ長調などを弾けていた。



でも、私は難易度が高い曲を弾けているというよりも、毎日の練習が楽しくて仕方がなかった。