裕香「あぁ!葵依!待ってたわよ
おかえり」
「………ただいまぁ〜 ‼‼」
裕香「もう葵依ったら」
「久しぶり 会いたかった」
裕香「そりゃああたしだって
なんか葵依明るくなったね」
「うん?」
裕香「だってほら、学校入る前なんて死にそうな顔してたじゃない」
「そうかな………………」
そういえばそうかもしれない
私は当時人生のどん底に落ちていた
すべてに失望し、命よりも大事な両手を傷付けた時だってあった
そんなあたしを救ってくれたのはやはり
日向、響、悠、陽、そして
あなた…………れん………
あたしに音楽の楽しさをもう一度教えてくれたあなた
生きる意味を教えてくれたあなた…
大事なものを教えてくれたあなた…
すべてはあなたのお陰………
「電話してくる」
裕香「………いってらっしゃい………
幸せにね」
「あぁ!そうだ!鍵の意味分かる?」
裕香「当然よ!何年幼馴染やって来たと思ってんの!あの鍵、English countryがしまってあった引き出しのでしょ?」
「せいかーい!裕香!あたし、あたし頑張るからいつか絶対本物の音楽家になるから!」
裕香「当然じゃない
あたしの幼馴染なんですもの」
「いままでありがとう!」
裕香「早く行きなって」
「うん!

