視線の端には

福井君は
《ここじゃ話づらいので裏庭に・・・》
といった。
何だろう?
疑問を抱きつつついていく。


裏庭についた。
《あのさ、俺ずっと前から高崎の事好きだったんだ。付き合ってください。》
いきなりの告白に驚いた。でも、
「ごめんなさい。」
それだけ言って立ち去ろうとした。
すると、後ろからガシッ。
腕をつかまれた。
《話、聴いてくれるだけで良いんだ。友達でもいい・・・》
福井君はまっすぐな目で私を見た。


《実は・・・・
            なんだ。》
福井君から聞いたのは私を好きになったきっかけだった。最初は変な話だなと思ったけど、なんだか嫌じゃなかった。

休み時間は
あと3分ほどで終わろうとしていた。