結局啓介にひっぱられながら学校についたのは朝のSHRが終わった頃
遅刻してしまったことにぶつぶつ文句を言いながらもあたしを教室の前までちゃんと送ってくれる辺り、啓介はかなりのお人好しだ
教室に入れば
「みー、おはよ」
一番に声をかけてくれる親友のあいちゃん、あいちゃんとは中学校からの仲でそれから今の高校2年までずっと同じクラスだ
「おはよー、あいちゃん」
あいちゃんにあいさつを返し席に着く
うわ、来たよ穂高美咲(ホダカミサキ)
また神崎(カンザキ)くんと来てたよ
まじうざーい
学校来んなし
男タラシ
あたしにしか聞こえない声であたしの悪口を言うクラスの子たち
こんなのはもう慣れた
あたしはなんでか分からないけど昔から女の子に嫌われる
別にあたしは普通にしてるつもりなのに、あーでもないこーでもないと何かしら理由をつけてはあたしの悪口を言う
人間なんだから好き嫌いはあると思う、だけどここまでみんなに嫌われる理由は分からない
でも、あたしにはあたしのことをちゃんと分かってくれる友達がいてくれるから、友達は数じゃないってそう思うからなんとかやっていけてる
