恋愛対象外の彼。

杏理が指差す方向をみると、


ちょっと気だるそうに、でもすごく巧い一人の選手がいた。


黒髪で、一見爽やか?って思わせるけど耳にはピアスをしてて。



確かにかっこいい。


そんなことをいつの間にか言っていた。


「美苗もそー思う?」


杏理がいたずらっぽく笑うから、しまった!これは...


「じゃああとでメアドもらいにいこーよ♪」


うまい具合に杏理の罠にハマってた。


「うちはいいって...こういうのすきじゃないし!
黒髪なんて、うちの好みじゃ...「ふうん...」」


な、なによ!


杏理がまたいたずらっぽく笑う。

「うちがかっこいいって言った人金髪の人なんだけどなー」


やられたー。