「美苗ーっ」


「杏理...遅い!」


「ごめんごめん。おしゃれしようと思ってたら遅くなって。」


「ほらいくよー!」


遂にきてしまった当日。


終業式も終わって、待ちに待った夏休みの最初のイベントが、まさかバスケ部の応援になるとは。


はぁーとため息をつく私を、杏理は不思議そうに、

「どうしたの?」

と見つめていた。


言うのもめんどくさいしだまっていたら


「大輔くんに悪いって思ってるんでしょ?
なんか無理やり連れてこさせちゃったみたいで、ごめんね?
でも、最近美苗楽しくなさそうだったから...」