「何か?」

やっぱり気だるそうな低い声で、彼が私に話しかけてきた。

近くで見ても、やっぱりかっこいい。

てかそんなこと考えてる場合じゃなくて!

どうしよう...

じっと見つめる視線は、もうそらせなくて。

もうこうなったらいうしかない!

「えっと...
良かったら、メアド教えてもらえませんか?」

もう最悪。


杏理の馬鹿。


って思いながら、ちょっと感謝してるじぶんにあきれていた。


これが、私と彼の出会いでした。