・・・


「大丈夫?」

家が燃えた私と怜麻のもとに、一人のお兄さんが立っていた。

たぶん、野次馬。

『大丈夫、なわけないじゃないですか・・・。』

あの家には、1時間前まで私と、怜麻がいたんだから・・・。

しかし今の私の家は。

『・・・』

無残な姿だった。

全焼だった。


「お母さんとか、お父さんとかは?」

『海外で、暮らしてます。』

「そっか。」

『さっきからなんなんですか?家もお金も何もかも失った私を見るのが楽しいんですか?』

「えっち、違うっよ!?」