「お姉ちゃん・・・」

『ん?』

怜麻は相変わらずテレビを見ていた。
そんな怜麻が次の言葉を言うまで、私は気付いてなかった。



「なんか、焦げ臭くない?」

『-ーえ?』



怜麻にそう言われて、辺りを嗅いでみた。

なんだろう。何かが燃えた匂い・・・。



『・・・たしかに。』

そう言った私の方を見て、怜麻は顔をこわばらせた。

「姉ちゃん!!」

私も振り向いてみると、そこには火柱が立っていた。