居間にいくと母さんが化粧品の一部がなくなっていると騒いでいた。

“そこらへんに落としたんじゃない?”とあっさり受け流した後、急いで部屋に取りに行き、落ち着いたぐらいに目を盗んで置きにいった。


一瞬だけセッティングしてくれた友達に激怒した。


特にする事がなくなった俺は、風呂に入り、その後就寝した。

携帯の着信に気付かずに。



太陽が顔を出し、一日を認識しようという時それに気付いた。


ヤバイ、と携帯を開けると見慣れた文字が表示されていてホッとした。


“日向 怜”の文字。でも俺はその着信の意味を深く考えていなかった。