「だってさー……茶番っての?見つからないの知ってて探すフリって……どーなんだろ。」


「なん…やて?」



少年は眉を寄せ、聞き返した。


彼は膝の上で伸ばした腕の先をボンヤリ眺めながら続けた。


やはり寝言のように。











至を紹介され、人探しの依頼を聞いた時。


捜索するのは至の双子の姉。

顔立ちはとてもよく似ていて、目立つ違いがあるとすれば、失踪の際姉の髪は腰ほどに長かった事。


ちなみに至はショートだ。





後、特徴があるとすれば―――





『この辺の痣とか傷も同じなんやて。』