キケンと分かっていながら人は『魔窟』に魅せられ寄ってくる。


リスクと共に世の中の快楽、娯楽の全てがそこには詰め込まれているからだ。




そんなトコロで夜な夜な見かけるとあれば、何らかの理由があるハズで。




例えば『何か』を探している。

例えば自殺志願……etc.




「僕を見かけたという事はアナタもそこにいたということですよね。」


「まーそなるわな。」



至がぐっと顔を上げた。


その双眸は何らかの希望と決意に満ちていて―――




……シクッた。

なんか地雷踏んでもぉた…カモ?







スズキは嫌な予感に天を仰いだ。