二人のやり取りを眺めていた少年は微妙な顔をした。 先ほど少年が自己紹介した時に彼が見せたモノに似て。 「ちょー待てや、さっきからスズキスズキて何やねん、二人。」 それに彼と彼女は互いに指を差し 「「スズキ」」 と言った。 は? 二人ともスズキ? てかスズキ―――。 先ほど彼が見せたビミョウ顔にようやく合点がいった少年であった。