「しからばアッシもスズキさんの愛おしさを詳細に語り愛の再認識するっすー!ええっとっすね。スズキさんはすね、常に寝癖っすね。んで、いつも寝むそうな半開きの双眸で、よく見りゃキレーな目ん玉してんのにその濁った精神故か死んだ魚の如くっす。」


「……悪口はせめて本人のいないトコロで言おうさ。」


「いやいや。寧ろそのダメダメなトコロすら愛おしいっつーアタシの愛のデカさ重視っすよ!」



悪口なのは否定しないんだ……。



「アタシの愛は一生で掘る墓穴より深く!一生で消費するトイレットペーパーよりも長んす!その壮大過ぎる愛を値引きナシで受け取ってくだせー!今なら骨折のオプションも付いてお値段据え置きっすよ―――!!」



と、叫んだ彼女が彼の手をガシッと掴んだ―――ワケはなく


―――ガシッと手を握る代わりにメリケンサック装着の拳を叩きつけた。