お座成りに応えるスズキの視線は朝のニュース番組…の合間に息抜き感覚で組み込まれた三分アニメ。


口をもぐもぐしながらソレを見終えて、無表情な彼の顔にほんの僅かにも満足の色が混ざり




「ごちそうさまでした。」




ソレと同時に顔を戻し、躾の良さを伺わせる丁寧な挨拶。


それに彼女の笑顔が明るさを増す。


その顔は本当に嬉しそうで―――


次の瞬間、テーブルに放置されているナイフを掴み、彼の首目がけて降りつける光景こそが異様。






ギンッ―――と甲高い音がした。





茫洋と…どこか冷めた目で、そんな彼女を見続ける彼もまた異様。


彼女の放った一撃は彼の持つフォークに阻まれて。


まるで真剣白羽取り、かと。