「アタシどこでも寝れんっすよねー。」 ドヤ顔でそういった彼女は立ったままガクンと首を折った。 ……。 ……。 ……。 「ホラどっすか!?」 「……どうって言われても……。」 返答に窮する。 今のを演技と一蹴すればそれまでのコト。 だが本人が是というからには真実であり、それをあえて否定するまでもない。 「…良いんじゃない?」 どうでも、という言葉を呑みこんだのは賢明だ。