突然姿をくらました身内を探す弟の気持ちは分かる。 そして女を探す男の気持ちも、薄々は分かる。 だが、姉は何故この二人から逃げた? そこが分からないから迂闊に口を開けなかった。 まるでシェークスピアだ。 言うべきか言わざるべきか、 今更ながらにそれが問題だ。 「…まぁ、どーでも良いんだけどね。」 そう呟いてふらりと歩き出した彼。 少年もまた彼を追うように歩き出した。