聞いたことも無いくらい、低い声。 けど、分かる…。 「…サ…サ…?」 うっすら目を開けると、やっぱり。 ササがいた。 瞬く間に私の体を押さえてる二人を蹴り飛ばした。 「……ざけんじゃねぇよ……とっとと消えろ」 ササがそう言うと二人は怯えてどこかへ消えていった…。 この人…ササだよね…。 「………ササ…?」 私が小さくでも名前を呼ぶと、ササは私を抱き締めた。 「………ごめん。怖かったよな」 暖かくって。 ササの腕のなかは何故か安心できた。