「だから!!また転校生が来るんだって!!」


はぃ?

「転校生?こんな時期に?」

「あ、やっと興味持った。そ、転校生。だからそれどころじゃないって言ったじゃない?」

なるほどねー。


でもさ……


「それ、私どうでもいいわ」


ってことで。


おやす……


「來華―!!!!!!」

「エぇい!!いい加減寝かせろこんにゃろー!!!!」


うつぶせになりかけた上半身を起こすと、目の前には遥じゃなくてササがいた。


「…ごめん。寝るところだった?」

「……そ。いいよ、ササなら……おやすみ」


涙目で見られたら怒れるわけ無いじゃないね。


「ちょっとー!ササ君ならって、私じゃ怒るくせにー!!」



……遥は朱雀に似てきたようです。