その日のお昼、

憂鬱な授業から解放され、
私はいつもの様にお弁当の用意をしてた


すると後ろから、私を呼ぶ声がした

「千ー文ちゃーん!」


雪乃ちゃんだった

可愛らしい小花柄のお弁当箱を片手に、
私のところへ駆け寄って来た


「一緒にお昼食べよ!」


私は嬉しさのあまりに、
つい大きな声を出してしまった

「うん!」



お昼の間、私と彼女は色んな話をした


テレビのことや好きな歌手のこと、
最近の趣味のことや休日のこと…

これが結構私と彼女は趣味が合った

今度機会があれば、
一緒にライブに行こうという話もした




とにかくたくさんの事を話していたら、
いつの間にかかなりの時間が経っていた


「ごめん、私歯磨きしなくちゃ」

ついつい話に夢中になって、忘れていた

「すごい、千文ちゃん女子力高ーい!」

「そんなこと無いよ…!私は…」


誉められて少し嬉しい私は、単純。


私は歯ブラシを持って席を立った







廊下に出て、水道の前に立った時

私はまた、窓のそばで見つけてしまった





空を見つめる、あの子を。