お嬢様になりました。

窓の外に目を向けると、早々と外の景色が変わっていく。


少しずつパーティー会場に近づいてる。



「今日のパーティーなんじゃがな、葵と同じクラスにおる海堂の者が主催しておるパーティーじゃ」

「へ!?」



同じクラスの海堂っていったら、隣のあいつしかいない、よね!?



「じゃあ海堂もいるの?」

「主催者じゃからな。 海堂の倅(せがれ)とは仲良くしとるのか?」

「いや……普通?」



お祖父ちゃん、嘘ついてごめんなさい。


本当は仲良くないです……。


そう言えば、あれから結局海堂は話しかけてこなかったな。


なんだか一日様子が可笑しかったし。


可笑しいのはいつものことか。



「初めてのパーティーで大変じゃろうから、疲れたら遠慮せずに言いなさい」

「うん、分かった」



私ぐらいのときにお婆ちゃんもパーティーとかに参加してたのかな?


そういえば、話しも聞いたことないし、写真も見た事ないな……。


私はクラッチバッグから携帯を取り出した。



「浅賀さん、お祖父ちゃんと写真撮ってもられませんか?」

「携帯でよろしいのですか?」

「はい。 デジカメ持ってきてないので、携帯でお願いします」



少し照れた様な顔をするお祖父ちゃんの横にピッタリくっつき、私は携帯のレンズに向かってニッコリ微笑んだ。


お祖父ちゃんと初めて撮った写真は、見ていてくすぐったくなるくらいお互い照れ笑いを浮かべていた。