お嬢様になりました。

メッチャ考えてるのに何も浮かばない。


私テンパってる!?


近くに気配を感じハッとなった。


いつの間にか目の前に男子生徒が立っていて、彼は私を見下ろしていた。


うわー……綺麗な顔。


すらっとしていて背も高い。


サラサラな黒髪に涼し気な目元……私なんかよりも色気がある。


ッッ!?


グイッと顎を持ち上げられ驚いた拍子に、肩に掛けていた鞄が床にずれ落ちた。



「責任とって」

「……は?」



何とか口から出た言葉は何とも間抜けな声だった。


余計訳がわからなくなる。



「いい暇潰しだったのに、あんたが邪魔したせいで暇を潰せなくなった」



はぁぁぁ!?


暇潰しでこんなとこでいちゃつくんかい!!


私は男子生徒の腕を払い、睨み付けた。



「こんなとこであんな事してるあんたが悪いんでしょ!? 人のせいにしないでよねッッ!!」



ちょっと綺麗な顔してるからってなんなの!?


いや、ちょっとどころじゃないか。


かなり綺麗な顔立ち……黙ってると人形みたい。