お嬢様になりました。

ここ図書室だよね?


しかも学校の……。


視線の先にはキスをしている男女がいた。


こ、ここここ……この人たちこんなとこで何してくれちゃってんの!?


げっ……!?


本棚に背中を預けてヤル気のなさそうな男子と目が合った。


マズイと思いながらも、足が動かなかった。


でも男子生徒は動じることなく、女子生徒の肩を押し離した。



「れ、玲(レイ)くん?」

「気分じゃなくなった。 帰って」

「えっ……?」



女子生徒は動揺した面持ちで男子生徒を見上げている。


もしかして私のせい!?



「帰れって言ったんだけど、聞こえなかった?」

「……っ」



なんちゅう冷たい言い方……。


そんな言い方ないんじゃないの!?


私が言われた訳じゃないけど、何だか腹が立った。


女子生徒は俯きそのまま私の横を通って走り去ってしまった。


男子生徒と二人きりになり、怒りよりも気まずくてしょうがなかった。



「あんた、いつまでそうしてるつもり?」



いつまでって……私だってわかんない。


こういう時どうしたらいいんだろう……。