お嬢様になりました。

華と竜樹との楽しい時間はあっという間に過ぎていった。



「お迎えが来たみたいだし、そろそろお店出ようか」

「うん……また近い内に会えるよね?」

「当たり前だよっ。 今度は私たちが葵に会いに行くね」

「そうそう。 金持ち学校がどんな感じか見てみたいしな」



二人の言葉に笑みが零れた。


荒木さんは今後私にはいい人も悪い人も寄ってくるって言った。


そうかもしれないけど、私には信頼できる二人が居るんだと思うと、心の底からホッとした。



「二人とも一緒に車で帰ろうよ」

「そんな悪いよ!!」

「そうすればもう少し話せるじゃん」

「中々リムジンなんて乗れねぇんだから、送ってもらおうぜ!!」

「んー……それもそうだね」



二人とも車に乗り込むと、ギョッとしながらキョロキョロと周りを見渡していた。


私も最初そうだったなと思い、声を出して笑ってしまった。


やっぱり価値観が一緒って大事だなぁーと、しみじみ感じた。