お嬢様になりました。

「金持ち学校のする事はよくわかんねぇな」

「私もそう思う。 でもそれに慣れつつある自分が怖いよ……」



人間の適応能力は侮れない。


嫌でもその環境に馴染もうとするんだから本当にビックリだよ。



「葵の事だから直ぐにお友達は出来ると思ってたけど、中途半端な時期に転校したから心配してたんだよ?」



華の優しさに心が温かくなる。


いつだって私の事を自分の事の様に心配してくれる華。


一生の友達。


勿論竜樹も。



「クラスのみんなとは上手くやってるよ。 一人を覗いて……」

「お前がそんな事言うなんて珍しいな。 誰とでも仲良くなるくせに」

「……そうかも」



あんなボンボン暴君と馬が合う人なんているんだろうか。


あいつの周りには友達らしき人はいない。


みんな取り巻きの様な気がする。


特別生はみんなお金持ちのお嬢様、御曹司だけど、SSクラスの人たちの事は特別な目で見ているようだ。


SSクラスの人たちのお家が経営している会社だのなんだのの子会社の子たちは、特にSSクラスの人には気を遣っている。


私のところにもご丁寧に挨拶にくる人がたくさんいた。


あれはちょっと気まずかったな……。


私はお祖父ちゃんの仕事の事とか何も知らないから。