お嬢様になりました。

授業も終わり私は急いで帰る準備をした。



「お前今日もバイト？」

「そうだよ」

「体大丈夫なのかよ？」

「大丈夫、大丈夫っ！！ 丈夫なところだけが私の取り柄だからさっ！！」



私は竜樹と華に手を振って急いで教室を出た。


早く行かなきゃ遅刻しちゃう！！


駐輪場で自分の自転車をとり、私は全速力でバイト先に向かった。



「おはようございますっ」

「おはよう。 大石さんは今日も元気だね」



いつもニコニコほんわかしている店長。


私の中では癒しキャラ。


お世話になっているコンビニの店長の体はまん丸で、性格も可愛くて、話をしているとたまに男の人だという事を忘れてしまう。


でもたまに差し入れを持ってきてくれる店長の奥さんはビックリするくらい綺麗で、初めて奥さんを見た時は店長の人柄の良さが更に伝わってきた。


あれ程の美人と結婚できてるんだもん。


ぜったい性格がいいんだ。



「いらっしゃいませー」



高校に入ってからずっとここで働いてうるから常連のお客さんとは随分仲良くなった。