お嬢様になりました。

カフェについたはいいが、空いた口が塞がらない。


ここ、学校の中だよね?


こんなに豪華なカフェ初めて見た。



「葵さんは何になさいますか?」

「何があるの?」

「基本的には和食、洋食、中華と色んなお食事が揃ってますわ」



頬がピクピクと引きつる。


普通学校のカフェでそこまでする!?



「メニューを見た方が早いかもしれませんわ」

「あ、うん……」



メニューを見て目ん玉が飛び出しそうになった。


何度見てもメニュー表は変わらない。



「本当にこれがメニューなの?」

「えぇ、そうですわ」



ニコッと微笑む芽衣に、引きつった笑顔しか返せなかった。


サンドウィッチ五千円って何!?


どういう事!?


しかもこれが一番安い……。


私こんなにお金持ってないよ……。



「どれになさいますか?」

「どれにしようかな……」



一人静かにテンパってると、ふと朝のお祖父ちゃんとのやり取りを思い出した。


そういえば、昼食の時に使えって封筒渡されたんだった。


胸ポケットに入れている封筒を取り出し、封を開けると、封の裏側に四桁の数字が書かれていた。


何、この数字……。