お嬢様になりました。

午前中の授業が終わり、私は肩をガックリ落とした。


何てハイレベルな授業なの。


内容がサッパリわかんない。


せっかくお祖父ちゃんが転校させてくれたのに、このままじゃ卒業できるかどうか……。


いや、三年に進級するのすら危うい。



「葵さん、カフェに行きましょう」

「カフェ?」

「えぇ、特別生は皆さんカフェで昼食をとりますのよ」

「そうなの? お弁当持ってきたり、売店で買ったりはしないの?」



芽衣は驚いた顔をした。



「馬鹿か。 んな事すんのは庶民共だけだっつーんだよ」



隣からの人を小馬鹿にする声にイラっとした。


小馬鹿じゃなく、完璧馬鹿にしてる。



「あんたに聞いてないんだけど」

「あ? 今なんつった」

「あんたに聞いてないって言ったの!!」



私と海堂は睨み合いになり、お互い引こうとしなかった。


そんな私たちの様子を芽衣はオロオロしながら見ていた。



「次からは海堂様って呼べ」



はぁぁぁ!?


何が海堂様よ!?


こんな奴に様なんてつけようもんなら、気絶しそう!!



「はいはい、じゃあ私たちはもうカフェに行くからじゃあね、海堂」



私は芽衣の腕を掴んで教室を出た。


後ろから聞こえる怒鳴り散らす声を無視して。