お嬢様になりました。

相模先生がある教室のドアの前で足を止めた。


二年一組。


プレートにはそう書かれていた。


私一組なんだ。



「俺が呼んだら入ってこい」

「はい」



相模先生がドアを開けると、教室の中の賑やかな音が廊下に漏れてきた。


緊張する。


それにしても、何でこの学校一々こんなに豪華なの?


シンプルなつくりの様で、装飾が凄い。


信じられない様な金額がかかってる筈。



「入って来い」



相模先生の声にビクッとなり、私は胸に手を当てた。


ドクドク言ってる。


私は意を決して教室の中に足を踏み入れた。


相模先生の顔をジッと見つめたまま足を進めた。


怖くてみんなの方を見れなかった。


相模先生の隣にたどり着き、内心ビクビクしながらみんなの方に体を向けた。


なんなのこの煌びやかな空間。


椅子だとか机は勿論高価そうだけど、そんな事よりも生徒自体のオーラが凄い。



「簡単に自己紹介しろ」

「えっと……宝生院 葵です。 宜しくお願いします」



さっきまで騒ついてた教室が急に静かになった。


額に冷や汗がじわじわ滲んでくるような感じがする。