お嬢様になりました。

昨日は華のおかげでグッスリ眠れた。


久しぶりに安眠できたからか、今日はなんだか清々しい気分。



「おはよう」

「あ、おはよー」

「今日は少し顔色がいい」



優しく笑う玲に、私も笑って返した。


靴箱でばったり会った玲と並んで教室に向かった。



「あれからどう?」

「……変わりないかな」

「そう……早く犯人を見つけよう」

「うん、そうだね……」



ーブーブーブー……。



「っ……」

「葵?」



スカートのポケットに入れている携帯が震えだし、咄嗟に足を止めてしまった私の顔を心配そうに覗く玲。


私はポケットから携帯を取り出した。


手が震える。


震える指先で携帯の画面に触れると、一通のメールが届いていた。



“おはよう。 朝から僕を怒らせてどういうつもり? そうか、ヤキモチを妬いて欲しいんだね? そんな事をしなくても僕は君の事を愛してるのに……言葉じゃ伝わらない? 早く君に触れて、もっともっと僕の気持ちを伝えたい。”



手から力が抜け、携帯が滑り落ちた。


知らないアドレスからのメール。


もう数週間もわけの分からないメールが届いている。