お嬢様になりました。

はぁ!?


コソコソだぁ!?



「私がいつコソコソしたのよっ!! 頭可笑しいんじゃないの!?」

「頭可笑しいのはお前だろうがッッ!!」

「あーもうっ!! ゴチャゴチャうっさい!! とにかく早く山口君に謝ってよね!!」



何で私が隆輝にここまで言われなきゃいけないの!?


わざわざ一般校舎まで喧嘩売りに来たわけ!?


なんなのこの暇人!!



「あ、あの……お二人共落ち着いて下さい……」



蚊の鳴くような声で、私たちの間に割って入ってきた山口君。


山口君の戸惑った顔を見て、沸騰していた頭が少しずつ冷めていく。


こんなよくわかんない事で熱くなるなんてバカみたい。



「お前、誰に向かってそんな事言ってんのか分かってんのか?」

「っ……」



隆輝の静かな怒声に山口君の顔がどんどん青ざめていく。


これはちょっとまずいかも……。



「誰に向かってだとか、そんな事どうでもいいじゃん」



今にも山口君に殴りかかりそうな隆輝の腕を掴むと、勢いよく払いのけられ、振り上げられた隆輝の腕は、そのままスピードを増して振り下ろされた。



「ちょッ隆輝ッッ!!」