お嬢様になりました。

会ってちゃんと話をする事になり、その当日緊張のあまりかなり早い時間に起きてしまった。


寝たっていっても何度も夜中目を覚ましちゃって殆ど寝れなかった。


気合をいれる為朝シャワーを浴び、念入りに化粧した。


これじゃまるで合コンだかお見合いに行くみたい。


準備を終えて朝ごはんを食べたが、それでもまだ時計を見ると七時を過ぎたところだった。


約束の時間九時なのに……後二時間どうしよう。


今日はお祖父ちゃんのお家にお邪魔する。


初めてで場所も分からないだろうからと、お祖父ちゃんが車で迎えに来てくれる。


ドキドキする。


もう少し落ち着こう。


私は気持ちを落ち着かせる為、仏壇の前に腰を下ろした。


写真たての中で笑うお婆ちゃん、お父さん、お母さんを見上げた。



「お母さん怒ってる? 私が宝生院になる事……」



きっと怒ってるよね。



「私、お祖父ちゃんがどんな人なのかまだわかんないけど、仲良くなりたいって思ってる。 お婆ちゃんが大好きな人だから、私も大好きになると思うんだ」



それに、苗字が変わったって私は私だから。


何も変わらないよ。



「お父さん、性が変わっても私はお父さんの子供だよ。 私の親はお父さんとお母さんだけだよ」