お嬢様になりました。

「お前ら知り合い?」

「うん、友達」

「ぼ、僕と宝生院さんが友達だなんて滅相もないです!!」



校舎も別々だし、遠慮されてるのは十分わかってたけど、そこまで遠慮しなくても……。


ちょっと悲しくなってきた。



「変な奴だな。 友達と思ってんの葵だけっつー事?」

「私だけ……だったのかな……」



肩を落とした私を見て、更に慌てる山口君。


華はクスクス笑ながら、私たちの様子を見ている。



「僕なんかが宝生院さんとお友達だなんて烏滸がましいというか、可笑しいというか、釣り合わないというかっ、あのっえっと……」

「友達になるのにそんな理屈関係ねぇだろ」



竜樹の一喝に、目を見開く山口君。


そうだよね。


友達になるのに理屈も理由も関係ない。


惹かれ合うから仲良くなるし、一緒にうるんだもん。



「それにな、たかが葵ごときにそんなあたふたすんなんて損だぞ、損っ!!」

「はぁ!? その言い方酷くない!? って重いっっ!!」



竜樹は私の頭をガシガシしながら、手でグイグイ頭を押してくる。


止める気配がない。


重いって言ってんじゃん!!



「いってぇぇぇー!!」

「ざまぁーみろ!!」



仕返しに竜樹の足を思いっきり踏ん付けてやった。


はぁースッキリ。