お嬢様になりました。

テーブルの上に料理を並べ、テレビを見ている玲と和寿さんを呼んだ。


玲が椅子に座り、その隣に座ろうとしたら、和寿さんにいきなり椅子をがっちり掴まれた。



「な、何ですか?」

「まさか今僕の玲の隣に座ろうとした? したよね!?」



え、何!?


ダメなの?



「何て図々しいんだ!! 玲の隣は僕に決まっ……れ、れひ!?」



和寿さんがまだ喋っているのに、玲が遮る様に和寿さんの顔を押しやった。


頬っぺたを押され、綺麗な顔を歪める和寿さん。



「ぶっ」



可笑しくてつい吹き出してしまった。



「何笑ってんだよ!! お前の顔は常時笑えるんだからなっ!!」



玲の手を退け、顔を真っ赤にして叫ぶ和寿さん。


その言葉何気に傷付くんだけど……。


その言い草はあんまりでしょ!!



「葵は可愛いよ」

「玲ぃぃぃー!! この女のせいで目が悪くなっちゃったんだね!? 可哀想にーっ!!」



はんっ!?


それどういう事よ!!


和寿さんが口を開く度に一発ぶん殴りたくなる。



「和寿、さっきから煩いわよ。 早くこっちに座りなさい」

「えぇー!? 僕はれ……」

「こっちに座らないなら一人で外で食べてきなさい」



今、佐和さん一人でってとこすっごい強調したよね。


佐和さんにはやっぱり頭が上がらないのか、和寿さんは渋々玲の前に腰を下ろした。