お嬢様になりました。

ソファーに座ると、メイドさんが紅茶を用意してくれた。



「ありがとうございます」



お礼を言うと、メイドさんは驚いた顔をした。



「と、とんでもありません」



メイドさんは頭を下げると、そそくさと部屋を出て行ってしまった。


ふいに笑い声が聞こえ隣を見ると、玲が笑っていた。



「何で笑ってるの?」

「やっぱ葵って変」

「もう、いい加減変キャラ止めてよねー。 玲の方が変じゃん」

「僕の玲が変なわけないだろ!!」



目を釣り上げ、本気で怒っている和寿さん。


和寿さんと会ってまだ五分足らずだけど、もう分かっちゃった気がする。


和寿さんって絶対ブラコンだ。



「さっきから和寿がごめんなさいね。 この通り、玲にべったりなのよ。 玲はとっくに兄離れしてるっていうのにね」

「玲にはまだまだ僕が必要だよ!! ね? 玲、そうだろう?」

「いや、別に」



へ……?


何故か和寿さんにキッと睨みつけられ、どうしていいのか分からず苦笑いが漏れた。



「お前のせいで僕の玲が反抗期になったんだぁぁぁ!!」



……はい?


何でそうなんの!?