お嬢様になりました。

「いったぁぁぁいっ!!」



佐和さんが丸めた雑誌で男性の頭を思いっきりぶっ叩き、ギョッとした。


男性は叩かれたところを摩りながら、泣き真似をしながらまた玲に抱きつこうとした。


が、再び佐和さんに頭を殴られ床にしゃがみ込んでしまった。



「和寿いい加減にしなさい。 お客さんの前でみっともないでしょ」

「僕の玲の周りにいる女なんて、お客さんでも何でもなぁい!!」

「もう一発喰らいたいの?」

「助けてれぇいーっ」



そう言いながら、わざとらしく玲にしがみつく和寿さん。


何このミニコント……。



「あんまり紹介したくないんだけど、兄の和寿」

「え!? お兄さん!?」



佐和さんの時とは違う意味でビックリ。


確かにちゃんと見ると、和寿さんもモデルみたいに綺麗な整った顔立ちをしている。


でも玲と性格が違い過ぎる。



「お邪魔してます。 玲と同じクラスの宝生院です」

「ふんっ」



ふんって……。


自己紹介してみたものの、あからさまに嫌な顔をされた上、そっぽを向かれてしまった。


初対面でここまで嫌われたのは、隆輝の時以来かも。