お嬢様になりました。

「ただいま」

「お帰りなさい、早かったのね」

「予定より早く終わった」

「そう、あっ!!」



玲と話していた知らない女性と目があい、ガチッと固まってしまった。


この人見た事ある。


確かよく女性誌とかで見るモデルさん……名前が出てこない。



「貴女が葵ちゃん?」

「は、はいっ。 お邪魔しますっ!!」

「ふふ、そんなに緊張しないで。 いつも息子がお世話になってます。 母の佐和です」



あっ、そうだっ!!


佐和さんだ!!



「え!? 玲のお母さんってモデルの佐和さんなの!?」

「言ってなかった?」



何しれーっとした顔で言ってんの!?


聞いてないからぁー!!


ただでさえ緊張してんのに、これじゃ心臓もたないよ!!



「僕の玲と手を繋ぐなんて、百万年はやぁぁぁいっ!!」

「へ? うわっっ」



叫び声が聞こえたかと思えば、突然知らない男性が玲を背中から抱きしめ、その勢いで私たちの繋がっていたではスパッと離れてしまった。


知らない男性は玲に抱きついたまま、威嚇するように私を睨みつけた。


だ、誰……?