お嬢様になりました。

「こんな所で喧嘩しないのー」



華にそう言われ、私と竜樹は押し黙った。


私たちは華に弱いかもしれない。



「花火終わったみたいだけど、この後は?」

「んー……どうしよっか?」



玲にそう聞かれ、この後の予定を決めていなかった為考えてしまった。


そこ迄考えてなかったな。



「せっかくだから、去年みたいにプリクラ撮りに行かない?」

「そうだねっ、そうしようっ」



華の提案に乗っかったはいいが、またしても玲、隆輝、橘さんの三人はわけが分からないというような顔をした。



「マジかよ!? お前らプリクラ知らねぇーの!? ありえねぇー」

「そんなの知らなくても、何不自由なく生きていけるもの」



橘さんはむすっとした顔をして、そっぽを向いてしまった。


竜樹のバカ。


あんたも言葉がストレート過ぎんのよ。



「葵、プリクラって何?」



この中で一番素直なのは玲だと思う。



「プリクラっていうのは、撮った画像をシールにしてくれる機械だよ」

「シール?」

「こういうのだよっ」



華が首を傾げる玲に、携帯の画面を見せた。



「携帯?」

「撮ったプリクラは携帯に送れるんだよ」