お嬢様になりました。

人の流れがおさまり、ホッとため息を漏らした。



「凄い人だった……ね……」



って、あれ?


あれあれ?


みんな何処行っちゃったの!?


周りを見渡しても誰一人知っている人はいなかった。


慌てて携帯を取り出し華に電話した。



「只今電波が混み合っている為、暫くしてからお掛け直し下さい……」



アナウンスだけが虚しく繰り返される。


嘘でしょ!?


ヤダ!!


はぐれちゃった上に電話通じないの!?


最悪……。


暫く歩いてれば誰かしらにあえるかな?


じょうがないし、ちょっと探してみよう。


まさか本当に迷子になるなんて……それも一人で……。


荒木さんごめんなさい。


そう思いながらも、荒木さんには絶対言えないなと思った。


言えば怒られそう。


無表情のまま。


それが一番怖いよ。


みんなを探してる間どれだけの人とすれ違っただろうか。


美男美女の集団であんなに目立つのに、何でこうも見つからないんだろう。



「わぁーっ!!」

「綺麗だねっ!!」



色んな所から聞こえてくる歓声。


みんなが見上げる先には大きく花開く花火の姿。


あーあ……始まっちゃったな……。