お嬢様になりました。

可愛い人。


色素が薄くて透き通る様な白い肌に、茶色味の濃い艶やかな髪の毛。


彼女は私を見るとニコッと微笑みを深くした。


その仕草にドキッとした。



「何故ここに? 今日のダンスパーティーは、鳳学園の生徒以外参加出来ない筈だが?」

「えぇ、そうね。 だから参加したの」



こんな可愛い人学校で見かけた事あったかな?


うーん……いくら考えても思い出せない。



「意味が分からない。 君はここの生徒ではないだろう? こんなところで遊んでいないで、早くフランスに帰ることだ」

「フランス?」

「帰らないわ。 このままでは納得出来ないもの」



彼女の静かで力強い瞳は、ひるむ事なく海堂の目を捉えている。


胸がざわつく。


この子と海堂はいったいどういう関係なんだろう。



「納得してもらわなくて結構。 もう俺たちにはなんの繋がりもない」



海堂は私の腰に手をおくと、女の子に背を向けて歩き始めた。



「私は望んで貴方の婚約者になったのよ。 決して親に言われたからだとか、会社の為だからとかではないわ」



婚約者?


私は足を止め女の子の顔を見た。