お嬢様になりました。

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「よく似合っておる」



大きな全身鏡に映る自分の姿は、普段の私からは想像出来ないくらい女の子らしい姿だった。


淡いピンク色のロングドレスに、首から下げた大きな石が付いたネックレス。


まさかとは思うけど、この石って……。



「ダイヤモンド?」

「そうじゃ。 このダイヤに負けぬくらい、綺麗じゃよ」



そんな問題じゃない!!


このダイヤこんなに大きいんだよ!?



「これ幾らなの!?」

「対した額ではない。 じゃから気にするな」



対した額じゃないって……っんなわけあるかい!!


思わず心の中でお祖父ちゃんに激しいツッコミをいれてしまった。



「菊代の若い頃によう似ておる」



鏡ごしに見たおじいちゃんの顔は、昔を懐かしむ様な切ない表情を浮かべていた。


鏡に映る自分の姿をマジマジと見つめた。



「あっ……!!」

「なんじゃ?」

「ちょっと待ってて」



私はドレスの裾を持ち上げ、慣れないヒールを履いたまま急いで自分の部屋に向かった。