お嬢様になりました。

「なんか嬉しいな」

「え?」

「今まで二人で恋バナなんてした事なかったから、すっごく楽しいっ」



そう言えばそうかもしれない。


今までは私がバイトばっかりで、華とゆっくり話す時間なかったからなぁ。


学校にいる時は竜樹も一緒にいる事が多かったし、恋バナのネタになるような話もなかった。



「華はどうなの? 好きな人いないの?」

「…………」



頬をピンク色に染め、アイスティーをストローで吸っている華。


この反応はもしかして……。



「誰!? 誰が好きなの!? もしかして付き合ってるの!?」

「っ、付き合ってなんかないよっ!! 私の片想いなのっ」



必死に手を振り、首を振る華は、いつもよりも更に女の子に見えた。


まさに恋する乙女って感じ。



「誰なの? 私の知ってる人?」

「……凄く知ってる人」



凄く知ってる人?


……えっ……まさか……まさかね……。



「……竜樹?」



っな訳ない……って、嘘……。


いやいやいや……。


さっきよりも顔をピンク色に染める華を見て、私は一瞬フリーズしてしまった。



「マジッ!?」

「マ、マジ……だよ」