お嬢様になりました。

「はぁー……分かった、徐々にでいい。 ちゃんと俺を見てろ」

「……分かった」



他に何て言えばいいのか分からなかった。


俺様な海堂は私から手を離すと、椅子に座り直した。



「今度のダンスパーティーは俺のパートナーとして参加しろ」

「……ダンスパーティー?」



当たり前のようにそう言われても、私の頭の中はハテナでいっぱいだった。


しかもパートナーって何?



「はぁー……」



海堂は呆れたようにため息を零し、面倒臭そうに頭を掻いた。



「お前学校行事くらい把握しとけよな」

「はいはい。 で、ダンスパーティーって何? 学校行事って何!?」



私は椅子に座り、椅子ごと海堂に詰め寄った。



「期末テストの後は、社交部が開催するダンスパーティーがあんだよ」

「社交部? そんな部があんの?」

「面倒くせぇ奴だな。 それも知らねぇのかよ」



くっそー……確かに学校の事ちゃんと知らなかった私が悪いけど、そんなにバカにした顔しなくてもいいじゃん。



「私出ないから」

「お前バカか。 全校生徒強制参加だっつーの」

「は!? 嘘でしょ!?」

「こんな事で嘘付くかよ。 全校生徒っつっても、学年毎に行われる。 一般生と特別生合同でな」