お嬢様になりました。

えっ!?


ちょっと待っ……。



「いったぁーッッ!!」



空き教室に連れて来られ、中に入るなり放り投げられた。


踏ん張る事ができなかったため、床に思い切り倒れこんでしまった。



「何すんっ!?」



胸ぐらを掴まれ、直ぐ目の前には海堂の怒った顔があった。


いやいや……何でこの人こんなに怒ってんの?



「東條とはどういう関係だよ」

「……は?」



何で今のこの状況で玲の名前が出てくんの?


眉を寄せると、海堂は更に目に怒りの色を含ませた。



「答えられねぇのかよ」

「どういう関係も何も、友達なんだけど……」



キスはしちゃった仲だけど……。


あれは友達になる前の事だし、考えない事にしよう。



「それにしては、やけに仲がいいじゃねぇか」



何でこいつにそんな事言われなきゃいけないわけ?


いつも自分勝手な奴だけど、今回は際立って腹が立つ。



「あんたに玲との事とやかく言われる筋合いないんだけど」



えッッ!?


私の胸ぐらを掴む海堂の手にギュッと力がこもり、乱暴に引っ張られた。



「ん……っ」



突然口を塞がれ、私の事なんて御構い無しに舌が入り込んでくる。


荒々しくて優しさのかけらも感じられないキス。


頭の中が真っ白になっていく。