お嬢様になりました。

ーガンッッッ!!


突然海堂に机の脚を蹴られ肩がビクッと飛び跳ねた。



「うるせぇよ!!」




確かに煩かったかもしれないけど、そんなに怖い顔で睨まなくてもいいじゃん。


静まり返った教室で一人プクッと膨れていると、教室がヒソヒソとざわつき始めた。


私の後ろを誰かが通り過ぎ、その人はいつも空いている隣の席に座った。


私はその人を見て息を飲んだ。



「あら、東條さんお久しぶりですわね」

「あぁ」



え?


い、い、今何て!?



「と、東條さん!?」

「東條さん、こちらはつい最近転校してらした宝生院さんです」



芽依が丁寧に私の事を紹介してくれた。


でも、そんな必要はないと思う。


だって、今私の目の前にいるのは……



「玲……」



私の声に反応した玲は、そっと笑みを零した。



「声、廊下まで漏れてた」

「えっ!?」



私の声そんなに大きかった!?


今頃恥ずかしくなってきた。


っじゃなくて!!



「テスト平均点七十超えたよーっ!! 玲のおかげっ!!」



嬉しさのあまり、ガバッと玲に抱きつくと、玲が優しく頭を撫でてくれた。