お嬢様になりました。

怒涛のテスト期間は無事に終わり、通常授業に戻っていた。


テストには、玲に教えてもらったところが幾つも出てきて、内心ガッツポーズをしながら問題を解いた。


玲が居なかったら私絶対全教科赤点だった。


多分一つも赤点はない筈。


次々と返ってくる採点済みのテスト用紙。


まだ一枚も点数を見てない。


頑張ったけど、怖くて見れない。


赤点免れてれば別にそれでいいんだけど……そう思っているのに、玲の顔が頭から離れない。


私に勉強を教えてくれてる時の玲の横顔。


その横顔に何度ドキドキさせられたか分からない。



「宝生院さん」

「はい」



数学の先生に名前を呼ばれ、私は席を立った。


最後の採点済みのテスト用紙を受け取り、私は直ぐに席に戻った。


数学の時間が終わったら全部のテストの点数の平均を出そう。


あー……今から緊張し過ぎて心臓が痛い。


ふと隣に視線を向けると、海堂のテストの点数が見えた。



「嘘……」

「あ? 何だよ」

「九十八点って……ありえない……」



顔はいいけど、悪いけど馬鹿そうに見える海堂が九十八点!?



「お前と一緒にすんな」

「私の点数知らないくせに勝手な事言わないでよね」

「ならお前は何点だったんだよ」

「まだ見てないから知らない」

「はぁ!? 意味わかんねぇ。 どうせ見なくても赤点だろうけどな」



失礼な奴。


私は海堂をシカトして、前を向いた。