お嬢様になりました。

ッッ!?


またしてもおデコにキスをされ、固まってしまった。


ここ日本だよね?


付き合ってる訳でもないのに、こんなにチュッチュッしちゃっていいわけ!?


でも、そのキスを嫌だと思わない私は、どうかしてるのかもしれない。



「玲はいつもそうなの? キス魔ってやつ?」

「みたいだね」

「みたいだねって……」



何でそんなに他人事みたいな言い方なの?


玲の中身を知るにはたくさん時間が必要なんだろうな。



「葵見てるとキスしたくなる。 自分からキスしたのは葵が初めて」

「え!? 嘘だっ!! そんな筈ない!!」



勢いよく立ち上がると、玲は目を見開き驚いた。


私の方がビックリだよ!!


ありえないでしょ!!


何故か玲も立ち上がり、私の手を引き体を引き寄せた。


玲の腕が首の後ろに回り、頬が玲の胸に当たった。


玲の鼓動が聞こえる。


どうか私の鼓動は玲に伝わってません様に……。



「こうして自分から抱きしめるのも葵だけ」

「から、かってるの!?」

「からかってない。 変な女だけど、気になる。 違うな、変な女だから、気になるのかもしれない」

「酷っ!! 私からしてみれば、玲の方が十分変だよっ!!」



あっ……今、笑った?


顔は見えないけど、微かに玲の笑い声が聞こえた様な気がした。