presidentー手紙ー

「ついたよ。」

その声で前を見ると、屋上に入るための扉であろう銀の圧力がある扉が目の前にあった。

「入るよ?」

そう透に聞かれ、小さく頷くと、ガチャリと扉を開けた。


「あれ?」

だが、目の前にはまだ誰もいない。

「あんだけ俺のクラスで話してたのにねぇ…まだ来てないとか。」

「まあまだ朝だし。皆どうせ遅刻でしょ。」

え!?そういうもんなの!?皆教室にいる…とかじゃないの!?

「だねぇ。」

あ、恭も納得してる。…まぁ不良だしね。

「じゃあ皆が来るまで待たないと。あ、そこ上がって。」

透が「そこ」と言って指差した方に目を向けると、そこにはもう一段高くなった、多分最高でも8人しか座れないであろう場所があった。