「つーか、グループ名はどうでもいいんだよ。
早くどこ行くか決めようぜ」
「そうね。
この二人に構ってたら決まるもんも決まらないわ」
しっかりしてる白石君と真央は淡々と進めようとするけど……
「森セーン!!
グループ名ってどんなのがいいのー!?」
「はぁ?グループ名?」
渡辺君は大声で教卓の方にいた森センを呼んだ。
「グループ名なんていらねぇけど……。
……ま、いっか。
よし!!
“ウブな西丘君と仲間達”にしておけ!」
「ちょっ……!!
何でそこで俺の名前が出てくんの!」
森センの発言に、さっきまで静かにみんなのやり取りを見ていた西丘君が顔を赤くしながら反論した。
ウブ……?
「えー、拓海んがメインなのは却下!!」
「渡辺!
人の考えをそう簡単に却下するな!」
「だって、拓海んメインは嫌なんだもん!」
「やっぱり“この世を忍ぶ、不届き者達”がいいよー!」
「よし!
ここは平等にくじで決めるぞ!」
「「……出た」」
森センのくじ好き……。

