「つ……ツイてないな、俺達」


いやいや、超ツイてるって!!

森センを崇めてもいいぐらい感謝してる!


「うん……本当だよね。
森センに話しかけられた瞬間から嫌な予感したし」


そう言って苦笑いする桐生。


「俺、森センに上手く丸めこまれた気がするなー……。
お前はツイてる!とか言われて、結局雑用押しつけられたし……」


結果的には本当にツイてたんだけど。


「あたしもだよ。
お前は本当にラッキーだな、とか言われて……」


そこまで言うと、桐生は何か思い出したような顔をして……笑顔で俺の方を見た。


「そう言えば、さっき桜に聞いたんだけどね。
森センにラッキーとかそういう言葉を言われると、本当に良いことが起こるらしいよ」

「え……マジで?」


さすが森セン……。

ていうか、一体あの人は何者なんだ……。